山口県宇部市沖で夫婦2人が乗った漁船が転覆させられ、妻が死亡した事故です。
9日、当て逃げした船が山陽小野田市の小野田港に到着し、宇部海上保安署が捜査しました。
午前9時ごろ、小野田港に衝突現場から逃走した船「第三十八しんこう丸」が到着しました。
宇部海上保安署は乗組員から話を聞き、船の状態を確認するといった捜査をしたということです。
この事故を巡っては、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで、愛媛県宇和島市の船員の男(26)が8日に逮捕、9日に送検されました。
宇部海上保安署によると、3日午後10時ごろ、男は操船していて、夫婦2人が乗った漁船「石川丸」に衝突しました。
見張りを怠ったことが原因とみられ、その後、現場から逃走。
妻(55)を死亡させた疑いがもたれています。
船長の夫(51)は漁船につかまった状態で救助され、軽傷でした。
転覆した漁船には大きな穴が開いていて、宇部海上保安署は当時、海域を航行していた船を絞り込み、衝突した船を特定しました。