山口県の西京銀行が、今年2月まで実施したキャンペーンでおよそ10万口座が新たに開設されたことが明らかになりました。
この新規口座開設キャンペーンは、今年1月から2月まで行ったもので、新たに口座を開設し、100万円以上預金した場合、最大で5万円がプレゼントされるというものです。期間末期には開店前からたくさんの客が並ぶ姿がみられました。このキャンペーンで、10万2000口座が新設されたことが発表されました。総口座数が、去年から2割程度増えたことになります。
新規加入者の年代別でみると、10代未満から70代までまんべんなく加入しています。3月19日時点で、キャンペーンにより約900億円が預け入れられ、このうち定期預金は約400億円でした。西京銀行では「今後取引が期待できる若年層の口座に加え、定期預金の獲得につながった」としています。
また西京銀行は31日、中期経営計画を発表し「地域の『シンクタンク』になる!」とのコンセプトが示されました。松岡健頭取が会見で発表しました。
西京銀行は去年12月末時点の預金残高は2兆600億円で、県内シェアは21%です。今後3年間の方針となる中期経営計画のコンセプトは「地域の『シンクタンク』になる!」。人口減少などで市場の縮小が予想される中、地元事業者の課題を解決するために、コンサル機能などを強化するとしています。
成長市場であるインドネシアへの進出支援やDXアプリの開発などに取り組み、年間コンサルティング収益10億円以上、当期純利益70億円以上を目指します。
西京銀行 松岡健頭取
「地域の皆様にとって質的な貢献を、西京銀行と取り引きをしてみたりしたけれども、そこから何をしてくれるのかというお客様の問いにしっかりと答えていきたい」