キャベツの価格が高騰している理由は何でしょうか。
山口市秋穂二島は、県内有数のキャベツの産地です。

農事組合法人 二島西では、9品種のキャベツを育てています。およそ7ヘクタールの田で、米の収穫後にキャベツを育てる二毛作をしています。


農事組合法人二島 西生産サブリーダー 竹内優太さん
「今年に関してはやっぱり高温、植えたときの異常高温がちょっと大きいかなと思っております、うちは灌水はですね、畝間灌水(うねまかんすい)っていう方法をやってますので、異常高温だと水が煮えてしまうという点からやっぱり苗も枯れてしまって」

キャベツの苗は8月から9月に植え付けますが、去年の猛暑で苗が枯れたほか、キャベツの生育が遅れ、生産量が少なくなったそうです。通常、1月から2月の最盛期には、1回の収穫で5~6トンとれていたものが、今シーズンは3~4トンほどにとどまっています。

農事組合法人 二島西生産サブリーダー竹内優太さん
「流通が多くなると価格は落ち着くかなとは思うんですけど、この品数が少ない状態が続くとやっぱり今後も価格は高騰していくのではないかなというふうに思っています」

二島西によると品質は例年通りで、春キャベツが本格的に出回る3月ごろには価格は落ち着くのではということです。

春来軒では、「長年この味に親しんでくれている常連客を思うと、キャベツの量を減らすわけにも、料理の値上げをするわけにもいかない」と言います。

春来軒 山根社長
「(ばりそばにキャベツは)欠かせないですね、だからこのままの値段が今後もね、半年も一年も続くとなればこれは困ります。生産者の方の経営も成り立つし我々も成り立つっていう居心地のいいところ(価格)が必ずあるので、その居心地のいいところに早くなってほしいなとは思いますね」