匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」に関連した犯罪の深刻ぶりが、山口県内でも認知されてきました。暴力団の根絶を目指す「暴力追放県民大会」で、山口県警の熊坂本部長は22日、「トクリュウ」対策を重要な課題に位置づけました。
県暴力追放県民大会は、暴力団のいない社会を目指して開かれているものです。
山口県警の熊坂隆本部長は、闇サイトやSNSなどの悪用やいわゆる「闇サイト」を通じた匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」に暴力団が深く関与していることが伺えると指摘しました。暴力団が資金を獲得する活動は多様化していて現在もっとも懸念されるのが匿名・流動型犯罪です。被害者から奪った財産を暴力団に上納したり、トクリュウと暴力団員が共謀して犯罪に及んだりと、「トクリュウと暴力団は結託している」としました。
山口県警 原田勝己刑事部長
「これまでの暴力団対策に合わせてそれに加えてトクリュウ対策というのは極めて重要な取り組み課題の1つ課題だと言える」
警察によると、県内には、指定暴力団が4団体存在しています。その傘下に20組織あり、およそ120人の勢力を把握しているということです。