そして、ニチイから改装した徳山サティが1999年に、2001年にトポス徳山店が閉店すると…。

近鉄松下百貨店・杉本康憲店長

「50年間ご愛顧ありがとうございました」

長年、にぎわいの中心だった県東部唯一の百貨店、「近鉄松下」も2013年、ついに閉店となりました。大型店の撤退で、中心商店街は活気を失っていきます。空き店舗率は、2017年には18.1パーセントとなり、空洞化が進みました。

地元の人は、ショッピングを楽しむときにどこに出かけるのか。山口経済研究所がアンケート調査をしています。1998年は徳山中心商業地が34.5パーセントで1位でした。しかし、その後は周辺の大型商業施設に客足を奪われ、2016年には実に1.9パーセントにまで落ち込みました。

新駅ビルで人の流れが回復

駅周辺や商店街ににぎわいを取り戻したい・・・そんな思いから2018年にオープンしたのが、駅ビルオープン新たな徳山駅ビルです。図書館や全国チェーンの人気カフェは多くの人でにぎわい、「徳山駅前にぎわい交流施設」としてまちに新たな風を吹かせました。

市が行った調査によると、休日の駅周辺の通行量は、2016年の1万6020人から新駅ビルが誕生した2018年には3万5000人あまりにまで回復するなど、駅前に徐々に人の流れが戻ってきました。

そして、満を持してオープンしたのが「TOKUYAMADECK」です。かつて「近鉄松下百貨店」があった場所に位置し、駅から商店街までの人の流れを生もうと、意気込みます。

パークタウン商業運営・黒神直大社長

「徳山デッキまで来たら、ちょっと商店街まで足を伸ばしてみようというような、商店街にも長く商売をしておられるような魅力的なお店がありますので、そこを含めて徳山の魅力を味わっていただきたいと思います」