ひっ迫する救急医療現場の問題を解決する「救急医療情報システム」の実証実験の開始を前にデモンストレーションが行われました。
宇部市・山陽小野田市では救急出動件数の増加に加えて医師の高齢化、働き方改革の影響で救急医療体制がひっ迫しています。
このような問題を解決するため6月3日からデジタル技術を活用した「救急医療情報システム」の実証実験を行います。
今日はそれを前にデモンストレーションが行われました。

「救急医療情報システム」は救急隊がタブレットのアプリに免許証やお薬手帳、脈拍、血圧などの情報を入力して病院に送り、病院の端末で医師が閲覧できるというシステムです。

これまで紙と電話により伝達していた患者情報がデジタル化されることで受け入れが可能な病院のスムーズな決定や搬送する間も医師と情報を共有することができます。
また、病院の受け入れ状況などもリアルタイムで共有することができます。

山口大学附属病院先進医療センター 藤田基准教授
「我々が患者さんを受ける時に急いで看ないといけないのかどうなのかという評価をします。そのときに正確な情報がくることでその判断がし易くなりますからこういったものを導入することで救急医療っていうのはすごく良くなると…」
宇部・山陽小野田消防局警防課 榎原英樹課長
「写真を撮ったりとかいう部分がありますけど是非ご協力をいただいて個人情報は今までどおり十分配慮して行いますのでよろしくお願いします。」
「救急医療情報システム」は来月の実証実験を経て運用が検討されます。