山形県天童市の国道48号沿いにひときわ目を引く巨大な文字があります。

そこに書かれているのは「くたが??紅王」の文字。

巨大文字があるのは、JAてんどうフルーツセンターという農家から果物を集め、出荷する施設。
併設する直営店では、旬のフルーツを買うこともできます。

巨大文字を作っているのは、リンゴやラ・フランスなど果物を集荷する際に使う「コンテナ」。

それを、なんとおよそ3万5000個も使っています。

JAてんどうの担当者によると、冬の間は使わず片づけるだけだったコンテナを有効活用しようとおよそ10年前から巨大文字を始めたということです。
今年は農家の若手7,8人が3日かけて作り、今月6日完成しました。

今回作られた文字は、「くたが??紅王」。

「去年よりも手際よく、すばらしいコンテナ文字ができた」と担当者も太鼓判を押しています。

この文字の意味を聞くと…。

「くたが??」は山形の方言で「たべた??」の意味。
「紅王」は、さくらんぼの新品種「やまがた紅王」を指しています。

つまり「たべた??やまがた紅王」ということ。

フルーツセンターならでは、さくらんぼの新品種のPRになっていました。

やまがた紅王

「やまがた紅王」は今年本格デビューした山形県期待のさくらんぼの大玉新品種で、最大の特徴は実の大きさです。
500円玉サイズの直径25ミリより大きいもので、なおかつ、着色面積が50%以上のものだけが「やまがた紅王」を名乗ることができます。

さくらんぼの品種「佐藤錦」のLサイズと「やまがた紅王」の5Lサイズ

巨大文字で「やまがた紅王」にかかわるものは、今回で3年連続。
過去2年間はどういう文字かというと…。

2021年の巨大文字
2022年の巨大文字

この巨大コンテナ文字は、来年9月から10月頃まで見ることができ、その後コンテナは果物の集荷に使われるということです。