通勤や通学、行楽にも気軽に乗ることができる自転車ですが、時には人の命を奪うことにもなりかねません。

山形県では今月、自転車と歩行者が衝突し、歩行者が死亡。自転車の運転手が逮捕される事故も起きました。

事故が起きた際、人にはどのような衝撃が加わるのか。そして、注意すべきことは?JAF山形支部に聞きました。

衝撃で腰が曲がり頭が運転手に衝突…正面衝突の場合

歩行者の正面に走行中の自転車が衝突した場合を再現したJAFの実験映像では、歩行者のダミー人形に、時速20キロメートルで走行させた自転車を衝突させています。

正面から迫った自転車は、タイヤが足と足の間に入り、ハンドル付近が腰のあたりにぶつかります。
その衝撃で歩行者はお辞儀をするように頭が下がり、運転手に当たって、歩行者、自転車共に倒れ込みました。この時、歩行者側は後頭部を地面に打ち付けています。

歩行者の後頭部が運転手に…歩行者の後ろからぶつかった場合は

同じように後方から自転車がぶつかった場合、衝撃で歩行者はのけぞるような姿勢となり、後頭部が自転車の運転手と衝突。
自転車もバランスを崩し、2人とも地面に転倒しました。

正面と後ろ、どちらの場合も強い衝撃が歩行者に加わり、自転車の運転手もバランスを保つことが難しいことがわかります。