先週末、山形県高畠町で、埼玉県の新婚夫婦が、結婚の記念を写真に残す「フォトウェディング」を行いました。選んだ場所は、収穫最盛期の田んぼ。きっかけは、地元の農家との交流でした。

のどかなあぜ道に現れたのは、埼玉県に住む豊田健次さんと妻の由里子さん。

ここは、健次さんの思い出の詰まった場所。

新郎・豊田健次さん(41)「普段、農作業は全然しないので、遊ばせてもらっている感じ」

きっかけは、コメ作りの体験交流会です。

高畠町の農家・猪野国雄さんは、10年前から、交流のあった東京のIT会社と一緒に田植えやコメの収穫を行っています。

健次さんは毎年、この交流会に訪れていて、今年の春には、由里子さんも初めて田植えに参加しました。そして夏、由里子さんとの結婚が決まると…。

新郎・豊田健次さん(41)「(猪野さんが)ここで(結婚式を)やろうよ、準備するからさと言ってくれたので。そして、妻がすごくのり気でじゃあやろうよと言ってくれたので今回こういう会ができた」

この日は、会社の仲間たちも駆けつけました。ベニヤ板で足場を作り、真っ赤なクロスを敷くと…特製のヴァージンロードが完成。

農家・猪野国雄さん「本当に軽い気持ちで言ったんですが。私としてもすごくうれしいし、気持ちがいいです」

そして、2人の晴れ姿を記念に残す、フォトウェディングがスタート。

カメラマン「それ記念日ですか?」健次さん「そうです。8月10日」

黄金色の田んぼに、手作りのヴァージンロード。

珍しい光景に、猪野さんの家族は。

猪野さんの家族「いいねぇ。風景も。なかなか見られないもんね。ドレスと」

農家・猪野国雄さん「(健次さんは)いつもは、手ぬぐい巻いて、ほっかぶりしながら手伝ってもらっているがきょうは凛々しくて。2人で道のりを歩んでほしい」

思い出の場所で生まれた、2人の記念写真。

新婦・由里子さん「すごい素敵なところで、撮影できて感謝です」

新郎・健次さん「山形に来るのが楽しかったのでみんなに喜んでもらえる会ができたのはよかった。みんなでニコニコしながら幸せな家庭を築けたらいい」

農家との交流で叶った、特別な結婚式。
笑顔いっぱいで、2人の新たな歩みが始まりました。