電子マネーを要求される特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、山形県長井市のコンビニエンスストアの店員に、警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、ファミリーマート長井警察署通り店の小玉幸さん(49)です。
先月24日、店を訪れた知人の60代男性が、レジにいた小玉さんにこう話しかけました。

―パソコンがトロイの木馬に感染した。除去するためにコンビニで電子マネーを買うよう言われた―

ファミリーマート長井警察署通り店・小玉幸マネージャー「操られているというか、上手なんですかね、詐欺の人も。信用してるっていう感じはありました。『詐欺に遭われている可能性が高いですよ』って話をして」
説得を続け、警察に通報したところ、男性はウイルスに感染したパソコンの修理費用などの名目で電子マネーを要求されていたことが分かりました。

この店では今年4月、高額の電子マネーを購入する客に店員がアンケート形式のカードを使って確認する訓練をしていて、その経験が生きたといいます。
ファミリーマート長井警察署通り店・小玉幸マネージャー「(今でも男性が)お店に来てくれるので、『騙さった、助かりました』って。(今後も)スタッフ全員で共有して声掛けして阻止できればと」
県警察本部のまとめでは、今年、県内で起きた特殊詐欺被害は25件で、被害額は、4560万円にのぼります。
このうち、今回のようなウソの事実で金銭を要求されたものは13件となっています。

被害に遭わせないために、周囲の人の様子を見て、声をかけることも必要です。







