去年9月、山形県三川町の住宅に侵入し女性を殺害したとされる男の裁判員裁判がきょう結審し、検察は男に懲役18年を求刑しました。

殺人や住居侵入など6つの罪に問われているのは、三川町横川新田の無職、石川一馬被告(29)です。

起訴状などによりますと、石川被告は、去年9月22日の未明、三川町横山の阿部祥子さん(当時90)の家に侵入し、阿部さんの頭や胸などを殴ったほか、足で踏みつけたり首を絞めつけたりするなどして殺害した罪に問われています。

目的は金品を盗むためだったとされています。

これまでの裁判で石川被告は殺人と住居侵入の罪について、「酒を飲んでいて記憶がない」「殴ったあと我に返った」などと話し、起訴内容を否認していました。

また弁護側は、石川被告は当時、心神耗弱状態にあり「当時被害者の家を自分の家と認識していた」「突然誰かに抱きつかれたことで暴行に至った」として犯行は「過剰防衛に過ぎない」と主張しています。