全国的に広がっている「松枯れ」被害を食い止めようと、きょう山形県鶴岡市で研修会が開かれました。

松枯れは、「マツノマダラカミキリムシ」を介として、「マツノザイセンチュウ」という虫が木の中に入って起きるもので、庄内沿岸のクロマツや街なかのマツにも
被害が広がっています。

この研修会は、松枯れ対策を進める日本松保護士会が開いたもので、自治体の森林担当や民間業者などからおよそ80人が参加しました。

松枯れに対する知識や薬剤散布の際に使用されるドローンについての基礎知識を深めてもらおうと開いたものです。

これはドローンを使って、カミキリムシから樹を守る薬剤を散布するデモンストレーションです。

これまではホースを使っての散布が行なわれていましたが、ドローンを使うことで薬剤をより隅々まで撒くことができるということです。

参加者「(ドローンを使う上で)課題もあると思うので、しっかり精査しながら事業に生かせるかどうかを判断して有効に活用できるのであれば使用して防除に取り組みたい」

一般社団法人 日本松保護士会 原口志津夫 会長「薬剤散布についての偏見や防除についての誤解も多い。正しく知識を持って正しく対応し自信と誇りをもってその仕事に向き合っていただきたい」

日本松保護士会では今後も全国各地で松枯れの研修などを行ない、日本の松を守っていきたいとしています。