大規模な災害が起きた時に必要になるのが、連絡用無線を動かす発電機に燃料を運ぶことです。

きょう、東根市で県警と警察庁の合同訓練が行われ、ヘリコプターを使い燃料などを運ぶ手順が確認されました。

実際にヘリから物を降ろす訓練は県内で初の試みだということです。

ヘリコプターから降りてくる、4人の通信隊員。この訓練は、県警と警察庁などが定期的に行なっているものです。

きょうは、地震や大雨による大規模な災害が起きヘリコプターを使って無線中継基地に燃料を運ぶとの想定で訓練が行われました。

これまでもこうした訓練は行われていましたが、能登半島地震では陸路が断たれ物資を運べなかったことを受け、ヘリコプターを使ってより本格的な訓練が行われるようになりました。

ヘリコプターを使っての作業は、命の危険が伴います。隊員たちは、ワイヤーと身体がしっかり繋がれているかなど安全装備の確認を念入りに行います。

中には、ヘリコプターから初めて降りる隊員もいましたが高さ30メートルから燃料をおろすなど、より本格的な訓練が行われました。

警察庁 山形県機動警察通信隊 小松脩生 隊員「一度やってみないとわからないことも多いので、本番はじめてやるのと、訓練で実際にやってみて、どういう感じで降りていくのか、実際に風の吹き方とかを肌で感じれたのはとてもいい収穫だったと思う」

警察庁 山形県機動警察通信隊 成原健一 副隊長「実際いつ起きるかわかりませんので、普段から県警の航空隊と連携をして訓練を重ねて、いざというときには自信をもって対応できるようにしたいと思います」

来月は、山できょうよりも本番に近い想定の訓練を行い、災害に備えていくということです。