今年度、山形市の惺山高校に県内初の高校の女子野球部が誕生しました。
部員は1年生9人。フレッシュな女子野球部のスタートに密着しました。

▼新たな船出 惺山高校女子野球部

女子野球部の始まり

4月 、山本学園高校から名前を変え、新たなスタートをきった山形市の「惺山高校」。
グラウンドに集合する女子生徒たちがいました。
惺山高校女子野球部 鈴木剛監督
「グラウンドも初めてだと思うし、初めてづくしだと思うのでボールの感覚をしっかり感じること、まずそこを目標に。きょうからスタートなので」

惺山高校の中でもまた、先週土曜日に新たなスタートをきった部活が高校では県内初となる「女子野球部」です。
使うボールは硬式球。監督は山形県遊佐町出身の鈴木剛監督です。
3月まで山形県の酒田南高校野球部の監督を務め、教え子の石垣雅海選手(中日)・伊藤海斗選手(巨人)をプロに導いてきた指導者です。

惺山高校女子野球部 鈴木剛監督
「彼女らもいきいきしていますし明るくやってくれれば。9人いないとできないスポーツなので9人集まってくれてよかった」

メンバーは中学校までソフトボールや男子と一緒にクラブチームでプレーをしていた経験のある、1年生9人。
チームを組めるぎりぎりの人数での船出です。
9人から始まる女子野球部

▼「自分の野球ができる」「楽しくて」

さかのぼること7か月。去年9月に学校は女子野球部を作る準備として女子中学生を対象にした硬式野球の体験会を開き、女子中学生たちが硬式球を使ってキャッチボールやバッティングなどを行いました。
山形県寒河江市から参加した引地怜衣さん

山形県寒河江市から参加 引地怜衣さん
「皆とがんばって強いチームになっていこうかなと思います」
Q入部したい?
「入りたいと思います」

そして先月24日。女子野球部スタートにあたっての説明会が開かれ、教室に事前に入部を希望した新入学生9人と保護者が集まりました。
そこには体験会に参加していた引地さんの姿もありました。

新入学生 引地怜衣さん
「今年からできた女子野球部なので全員で力を合わせてがんばっていきたい」

中には、県外から入部する生徒もいました。
神奈川県から入学 坂口音羽さん
神奈川県から入学 坂口音羽さん
「(出身は)神奈川県横浜市の日限山中学校です。体験に来たときに自分の野球ができるなと思ったので楽しくて来ました」

神奈川県からの新入学生・坂口音羽さんです。
親元を離れて寮に入り、山形で新たなスタートです。

坂口音羽さんの母 桂さん
「本人が決めた高校ですのであとは応援するだけです。高校に貢献できるようにがんばっていただきたい」

▼すべてが“初”

女子野球部“初”練習

今月8日、入学式。式の後、着任したばかりの鈴木監督との顔合わせ会が開かれました。

女子野球部 鈴木剛監督
「私も女子を担当するというのは初めてなのでどこまで皆さんと…というところもありますがやる以上はやっぱり勝てるチームを目指さないといけない」

新入生の長谷川さんもこれから寮生活が始まります。

女子野球部 鈴木剛監督
「がんばろう、親元離れて寂しいけれど」

親元を離れ入部する生徒がもう一人。
鶴岡市出身の長谷川雪乃さんです。
鶴岡市出身 長谷川雪乃さん(右)


鶴岡市出身 長谷川雪乃さん
「親と離れるのが本当に寂しかったけれどもう一人寮の子もいてその子と仲良くなれて楽しいです」

同じ寮から仲良くグラウンドにやってきた坂口さんと長谷川さん。
先週土曜日、女子野球部の初練習です。

坂口さんと長谷川さん、そして新入部員たちは積極的に声を出し、笑みを浮かべながらキャッチボールをしていました。

坂口音羽さん
Q長谷川さんとのキャッチボールは?
「楽しいです。(長谷川さんは)コントロールがいいので取りやすいです」

初日のこの日は、キャッチボールやノックでボールに慣れるところまで。
それでも早速、チームの課題が見つかりました。
外野フライに苦戦

外野フライの捕球に苦戦する部員たち。
これまで男子に混ざって練習していた結果、内野手だった部員が多く、距離感に慣れていないようです。
ファーストを守っていた長谷川さん、そしてキャッチャーとピッチャーをやっていた坂口さんも苦戦。

女子野球部 鈴木剛監督
「時間かけながら。僕自身が焦らないようにやっていきたいと思います」

全てがイチから。みんな、それが楽しそうな様子です。
女子野球部 坂口音羽さん
「チームの雰囲気も初日なのに良かったのでこのチームでがんばっていきたい」

女子野球部 鈴木剛監督
「(県内で)惺山高校が先駆けとなるわけですがそういう環境があることに感謝しながら野球をめいっぱい楽しんでもらいたい」

第一歩を踏み出した、惺山女子野球部。
来月には他校との練習試合も予定しているということです。

▼東北地方で7校 「女子硬式野球部」

硬式野球が彼女たちの青春に
東北地方の高校の女子硬式野球部は今年度で秋田を除く5県で計7校となりました。
この7校で、今年6月以降にリーグ戦も検討しているとのことです。
今後の女子野球の盛り上がりに期待です。