きのう(7日)、吉村知事と県市長会による意見交換会が開かれました。

大きな課題として挙げられたのは地域医療への支援です。

知事と県内の市長との意見交換会はそれぞれの市の課題を共有しようと3年前から開かれています。

きのうは県内13の市長全員が出席し、「地域医療への支援」について意見が交わされました。

山形市 佐藤孝弘 市長「(全国の自治体病院の)令和6年度決算で86%が赤字決算ということでまさに異常事態だと思う」

全国的に物価高と人件費の上昇が起きていますが、診療報酬が主な収入である病院は物価に合わせた価格転嫁ができず、経営状況が悪化している上、医師不足も起きている状況です。

米沢市 近藤洋介 市長「もはや単独の自治体、市町村では対応が非常に難しくなっている。県がリード役になっていただきながら公立・民間も含めた経営強化の取り組みをご支援いただき施策の実行を推進していただけますようお願い申し上げる」

これに対し吉村知事は全国知事会で、国に対し物価や賃金の変動に病院も対応できる仕組みづくりを訴えたことを示したほか、医療体制に課題がある北村山地域などを医師の重点的な確保を図る「医師少数スポット」に設定し、状況を改善していきたいとしました。

このほかにも、寒河江市からは新規就農者確保に支援が求められ、また長井市からはJR米坂線の存続について議論を進めるよう要望が出されるなどしました。

この意見交換会は今後も、年に一度のペースで開かれる予定です。