2022年の豪雨で川の土手が崩れ倒壊の危険がある飯豊町の建物について、町がきょう、「略式代執行」による建物の解体工事を始めました。
飯豊町 嵐正人 町長「略式代執行、建築物の全部除去および敷地内の残置物の全部撤去の工事に着手します」

略式代執行による解体工事がはじまったのは飯豊町小白川にある3階建ての事務所兼倉庫と2階建ての作業所です。

きょうは町の担当者が現地で代執行の宣言をし建物の中に置かれたものを運び出しました。

2022年8月の豪雨で、飯豊町では町内を流れる小白川が氾濫し川に架かる大巻橋が崩落するなどしました。

今回、代執行が行われる建物はこの橋に隣接しています。土手が崩れたことから一時土台がむき出しになり補強はしたものの倒壊の危険があるとされていました。
建物を所有していた町内の工務店はすでに廃業していることから、今回町は所有者のわからない空き家などに適用する「略式代執行」で解体することを決めたということです。
飯豊町 嵐正人 町長「災害の規模が規模でしたので、(これまでの期間が)長いというよりも災害復旧にかかるお金の面の手続きやどのように災害復旧をしていくか関係者がしっかりと向き合いながら進めてきたので、決して(これまでの期間が)長いというわけではなく、しっかり時間をかけての3年だったかなと考えております」

解体費用はおよそ4500万円で全額町が負担します。解体工事は今年12月19日の完了を見込んでいます。