6日の朝、奥羽本線を走る下り列車が、停車する駅を誤って止まることができず、オーバーランしました。オーバーランした距離は60メートルだということです。
JR東日本によりますと、6日の午前8時半ごろ、福島駅発米沢行きの奥羽本線下り列車が、山形県米沢市の板谷駅で停車せず、オーバーランしました。
JRは、この列車の運転士が板谷駅に到着する際、「停車駅を勘違いしたためにブレーキ時機を逸した」ことが要因だとしています。運転士は板谷駅進入中に停車と気付き非常ブレーキをかけたものの、最後部の車両がホームから60メートル離れた位置で停車したとしています。
この列車は運行管理者の指示で板谷駅に戻ることなく次の駅に向かいました。この出来事によるケガ人などはいないということです。
板谷駅では1人がこの列車に乗るために待っていましたが、後続の山形新幹線に乗り、また降りる予定だった2人は米沢駅からタクシーを利用し移動したということです。
このオーバーランで、オーバーランした列車に11分の遅れ、後続のつばさに47分の遅れが発生し、乗客およそ230人に影響が出ました。
JRは「深くおわび申し上げます。このような事象を繰り返さないよう、あらためて指導を徹底してまいります」としています。