きらやか銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」は、きょう山形市で株主総会を開き、株式配当の復活が決議されました。

復配により国が持つ優先株が議決権を失い、実質的な国有化の状態が解消されることになります。

じもとホールディングス傘下のきらやか銀行と仙台銀行は、経営再建に向けて国から合わせて780億円の公的資金を受け、去年3月期末の連結決算ではホールディングス全体で過去最大の234億円の赤字となったことから、株式配当を見送っていました。

株式が無配となった場合は国が持つ優先株が議決権を持つため、ホールディングスは実質的に国有化されていました。

しかし、経営再建を進める中、25年の3月期の決算で15億円の利益が確保できたことから、きょう株主総会で復配が決議され、株式配当が復活したということです。

配当が復活すると国の優先株は議決権を失うことから、ホールディングスの議決権は通常の株主のもとに戻り、実質的な国有化の状態が解消されることになりました。