来年4月の公立化を目指している東北公益文科大学について、県はきのうの県議会で、公立化の申請を今年9月を目途に行うとの方針を示しました。

酒田市の東北公益文科大学は、県と庄内地域の市と町が設立費用を分担し、運営は学校法人が担う公設民営型の私立大学として、2001年に開学しました。

当初は公益学を学ぶ大学として注目を集めましたが、その後は志願者の確保が課題とされていて、公立化による知名度の向上や経営基盤の安定化などが期待されています。

こうした中、大学と県、周辺の自治体は来年4月の公立化を目指して協議を続けていますが、きのうの県議会一般質問では、公立化の進捗状況について質問が出されました。

県総務部 小中章雄 部長「本年9月をめどに、公立大学法人の設立認可申請を行う予定です」

公立化には総務大臣と文部科学大臣の認可が必要なことから、今年9月を目途に国への申請を行うということです。

さらに、東北公益文科大学では国際社会で活躍する人材を育てるために、来年4月に英語教育に特化した「国際学部」の新設を予定していて、公立化の申請に先立ち今年3月に国際学部を新設するための申請を行い現在、審査を受けている段階だということです。

県は今後、来年4月の公立化と合わせ大学と連携しながら志願者の確保に力を入れていくとしています。