限度額を超えた介護サービス費用を給付する「高額介護サービス費」について、南陽市は職員が事務処理を忘れたため今月の給付に遅れが出るミスがあったと発表しました。
高額介護サービス費は、課税や所得の区分で決められている介護費用以上に費用がかかった場合に自治体が対象者に給付するものです。

南陽市によりますと、今年1月にかかった費用を今月15日に給付する予定でしたが、4月3日までにするべき事務処理を職員が忘れたため、給付できなかったということです。

給付対象者は市内の384人で、給付されなかった総額は487万円あまりとなっています。
市は、対象者へのお詫びの文書をきょう付けで発送するとともに、15日に給付すべきだった高額介護サービス費を26日に振り込むとしています。

南陽市では今回給付が遅れた最大の原因は担当者が事務処理を失念したことが組織として共有されていなかったことにあるとして、市は再発防止策として、1人で行っていた事務処理などを複数人で行うこと、仮にミスが起きた場合は組織として対処する体制を作り迅速に対応していくとしています。
