山形県や自治体関係者を対象としたEV・電気自動車の試乗会がきょう山形市で開かれました。
「省エネ」などコスト面で注目されることが多い中、地域の課題解決のヒントもあるようです。

報告・矢野秀樹
「全然音がしない。静かだが、走り出しがとてもスムーズ」

きょう試乗が行われたのは、日産自動車が、今年6月に発売した
電気自動車のSAKURA(さくら)です。
様々な機能で、安全な運転をサポートします。

この他にも。

「1台のEVが交通課題の解決、脱炭素化、強靭化、3つの役割を果たしている」

日産自動車は電気自動車の普及を通じ、地域課題の解決を目指していて、
きょうは、県や南陽市などの担当者に電気自動車の活用事例などが紹介されました。

電気自動車は「走る蓄電池」とも呼ばれ、
サクラは満充電で(60kWh)スマートフォンおよそ6000台分が充電でき、
災害で停電したときにも活躍が期待されています。

「(コードの)長さはこれで決まってる?」
「公民館とか使えそうなイメージ玄関からの距離も近い」

県の担当者もイメージが出来たようです。
また、試乗した南陽市の担当者は。

南陽市 財政課
髙橋 直昭 課長
「ガソリン車に比べると割高な感じはするので購入ではなくリースという形で(先月)導入した。 ガソリン価格も高騰しているし環境問題もあるので(電気自動車に)シフトを切っていかなければと考えている」

県は昨年度、5台の電気自動車を公用車として導入し、
今後も定期的に導入を予定しているということです。

山形県 環境企画課
大場 信太郎主査
「脱炭素につながるだけでなく、
 災害時にも使えることがキーワード」

電気自動車の普及には補助金を利用しても
数百万円という価格や、充電インフラの整備など課題もありますが、
普及が進めば災害に強い町づくりにもつながりそうです。