「大阪・関西万博」の開幕や観光シーズンの到来など、多くの人が移動する機会が増えることから、山形市では、きょうテロ事件を想定した訓練が行われました。

訓練は、今月13日から始まる「大阪・関西万博」を機に、全国でテロなどの大きな事件が起きる可能性があることから、県内でも警戒を強めていこうと開かれました。

きょうの訓練は県警や山形市消防本部JR山形駅の駅員、あわせておよそ30人が参加し、巡回していた駅員が、透明な液体が入ったペットボトルと、体調不良者を見つけたという想定で行われました。

「ただいま危険物が発見されています。恐れ入ります、危険ですので離れてお通りください」

通路を規制したあと現場に駆け付けたのは、防護服を着た警察官と消防士。

危険物から身を守りながら、救護活動と並行して危険物を調べ、回収します。

危険物が取り除かれた後には除染作業が行われ、参加者は通報から救護活動、現場を安全な状態に戻すまでの一連の流れを確認していました。

県警察本部 警備部警備第二課 原誠宏 課長補佐「内容物のわからない液体物があったというような現場で、警察官や駅員が近づきすぎているところもあったので、その点は気を付けていかなければならない。警察だけでは対応できないことが多いので、関係機関、訓練を一緒に行った消防などとも連携してさまざまな警備に対応していきたい」

警察では、不審な物を見つけた場合は近づかず、すぐに110番通報してほしいと呼び掛けています。