山形県鶴岡市で潜水調査を行っていた県水産研究所の男性職員が死亡した事故について、県がきょう調査の状況を説明し、管理体制の不備があったと説明しました。

県農林水産部 高橋和博 部長「五十嵐大将さんのご冥福をお祈りいたしますとともに、ご遺族のみなさんにお悔やみ申し上げます」

この事故は、今月2日鶴岡市で潜水調査を行っていた、県水産研究所の職員、五十嵐大将さん(31)が海底で見つかり、その後死亡が確認されたものです。

死因は水が体に入った事による窒息死でした。

水産研究所の規定では潜水調査は2人で潜るとされていますが、この時は1人で潜り、もう1人は海岸で監視するという方法をとっていて、県は内規とは異なる方法だったとして検証作業を進めていました。

そしてきょう、県が事故調査の途中経過を発表し、内規とは異なる、1人での潜水が常態化していたとしました。

県によりますと、昨年度は潜水業務が17回行われましたが、そのうち7回は、1人での潜水だったということです。

理由は、体調不良などによる人員不足だったとしています。

県農林水産部 高橋和博 部長「管理監督の不行き届きの中で1人潜水が増えてしまったということは、我々組織の管理監督の責任が非常に重いものと認識している」

県は引き続き調査を進め、潜水業務の規定の見直しや研修などを行い、再発を防止したいとしています。