山形県内で特殊詐欺に関わる電話が相次いで確認されています。
最近はインターネットバンキングのパスワードを聞き、金をだましとろうとする手口も確認され、警察が注意を呼び掛けています。
警察によりますと、先月31日、米沢市内に住む男性の自宅固定電話に電話がありました。

電話の男は日本年金機構のナカムラを名乗り、「国民年金の還付金があります」「きょうのうちに手続しないと年金がもらえなくなる」などとと言ったということです。

そこで男が聞き出そうとしたのが、「インターネットバンキング」の情報です。
男は「パスワードを教えてほしい」と話しました。
男性がパスワードを思い出すことができずにいると、口座からでも対応できるといわれ、金融機関のATMに行くよう指示されました。

男性が金融機関に行くと、相手に教えていた自分の携帯電話に着信がありました。
そこで男性は、相手の番号が+から始まる国際電話番号だと気が付き、不審に思って警察に相談し、被害にあいませんでした。

こうした電話は先月末に急増し、県内で11件確認されています。
警察によりますとこれまでの主流は被害者がATMに誘導されるものでしたが、今回、インターネットバンキングを使い金をだまし取ろうとする手口が確認されたということです。

警察は+1や+44などから始まる国際電話番号を悪用した詐欺が急増しているとして、注意を呼び掛けています。