地元の象徴を大切に思いながら卒業してもらおうと、寒河江市の小学校の卒業式できょう、県内で初めて地域の特産品を使用した卒業証書が手渡されました。

さくらんぼの園地に囲まれた、全校児童60人の寒河江市立三泉小学校。

きょう、10人の児童が巣立ちの日を迎えました。

校長:おめでとうございます

児童:ありがとうございます

式では佐藤校長から一人ひとりに特別な卒業証書が手渡されました。

その卒業証書がこちら。一見、普通に見えますが、よく見ると表面には模様があり、白い紙と比べてみると色が違うのが分かります。

実はこちら、寒河江市三泉地区のさくらんぼの枝が使用された卒業証書なんです。



寒河江市立三泉小学校 佐藤匡一 校長「さくらんぼの木は三泉地区の人々の協力、尊重、技術を磨き、技術をつなぐ、高く評価されている三泉の象徴とも言える。その心を受け取りこの三泉小学校を卒業してください」

この卒業証書の紙は、地域資源を活用する県の取り組みの一つとして通常は廃棄されるさくらんぼの剪定した枝を活用して作られています。

県内の小学校では、初めての取り組みとなりました。