山形県米沢市の中学校で、教員の誤った認識により、志望する県立高校に期間内に出願できなかった生徒がいたとして、市の教育委員会が陳謝しました。
県の教育委員会で事情を確認し、生徒は志願していた高校の追試験を受けたということです。
米沢市教育委員会 佐藤哲 教育長「この度は大変申し訳ありませんでした」

問題があったのは米沢市内の中学校です。
米沢市教育委員会によりますと、教員が生徒1人に対し、国立の諸学校と県立高校の併願受験の手続きについて、実際には併願受験ができるにも関わらずできないと伝え、県立学校に対し期間内に出願ができなかったということです。

保護者からの指摘があり、学校では、状況を確認後校長が生徒と保護者に謝罪し、米沢市の教育長が県の教育長に事情を説明したとしています。
県の教育委員会では生徒が追試験を受けることを許可し、生徒は試験を受けることができたということです。

米沢市教育委員会では、今回の原因について、教員が志願先に関する情報を十分確認せずに指導したことや、校内の進路指導委員会での確認が不十分であったことなどをあげています。

米沢市教育委員会 佐藤哲 教育長「生徒の将来にとって大きな意味を持つ進路指導を誤るということはまさにあってはならない事であり、大変残念で申し訳なく思っているところです。2度とこのようなことが起こらないよう、教職員1人1人の意識を高めるとともに、確実に機能する組織体制を整えるよう指導した」

米沢市教育委員会では、今月13日に臨時の小中校長会議を開き、情報共有するとともに再発防止の徹底を指導したということです。
