山形市の(有)ネットワークの里(資本金500万円、山形市八森705-1、代表只野政徳氏)は、2月19日に山形地裁より破産手続き開始決定を受けました。

破産管財人には、柴田直人弁護士が選任されています。財産状況報告集会は5月29 日に開かれます。

帝国データバンクによると、ネットワークの里は、1985年(昭和60年) 11月に創業、2001年(平成13年)10月に法人改組された内装工事業者で、特注家具の製作や一般住宅リフォームなども手がけていました。

内装工事では、百貨店やショッピングセンター内のアパレルショップの案件が多く、現場に合わせた家具製作を伴う工事を主体として、2015年(平成27年)7月期には年売上高約2億7200万円を計上していた。

しかし、請負価格が低く抑えられていたことから収益性に乏しい運営が続いて債務超過に陥り、さらに、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2021年(令和3年)7 月期の年売上高は約6700万円に減少、当期純損失約3100万円を計上していました。

新型コロナの影響が薄れた2023年(令和5年)7月期の年売上高は約1億5000万円に回復しましたが、同業者間の競合激化などで業況は悪化。2024年(令和6年)7月期の年売上高は約9900万円にとどまり、当期純損失約3800万円を計上。

今後の受注回復も見込めなかったことから事業の継続を断念し、1月14日に自己破産を申請していました。

負債は約2億円となっています。