先月26日に発生した岩手県大船渡市の山林火災は、5日目となったきょうも延焼が続いている。鎮圧のめどはまったく立っていない。
山形県をはじめ、隣県、そして北海道や関東の消防本部にも応援要請がなされ、消防が夜を徹して消火活動に当たっている。
しかし、まったく消火が追い付かない。最前線の様子が入ってきた。

これは、TUYが現場にいる関係者から入手した、きょうの午後に撮影された大船渡市のある地区の写真だ。今もなお炎が燃え盛っている。
ベルト状に炎が連なり、襲い掛かって来るような光景。油断していると包囲され、とても危険な状況だ。

道路のすぐそばまで迫る炎。風があることもあって、なかなか消えないのだという。
現場で消火作業にあたる関係者は、「(火を)消して、燃え止まりを作るの繰り返しです」と話す。
どうしようもない中でも、できることをする。しかしこれだけ火が回っていると消火はかなり難しい。
関係者は「この辺は地上隊が入り切れていないところ」と続ける。「山ですし、なかなか入りきれないところが残っている」
車が入れない、ホースを伸ばしても届かない、人がすぐには入れない・・・今回の山林火災は、そんな場所が燃えているのだ。