撮影全てが山形県で行われた映画「アイ・アム まきもと」。なぜ山形でロケを行ったのか。そしてコロナ下での撮影とは。水田伸生監督に話を聞きました。

なぜオール山形ロケに?…「山形に全てがあった」

Q心を込めて作った最新作を撮影する場所は山形。山形に何があった?

何があったではなくて山形に全てがあったからですね。撮影場所に決めたことは。


40日間ビジネスホテルに滞在して、毎朝夜明け前に目が覚めて、その日その日の朝の景色を小さな窓から撮影したんですけども。1日として同じ朝がなく、1日として閉ざした空はなく、やはり鳥海山を望む空は大きく大きく広がってるんです。

その山々が生む美しい水が広大なる田園を支え、川に流れ海まで繋がっていく。


もうここになんていうんでしょう、命の連鎖と、それからこのたびの映画でずっと考え続けていた「人は1人ではない。さらに言うならば親がいてそのまた親がいて脈々と続く同じ意味の命の連鎖」が、やっぱり山形には象徴的にあると思います。