山形県内の市長が集まり課題を共有する「県市長会」がきょう山形市で開かれ、国や県に財政支援などを求める声が上がりました。
県内にある13の市の市長で構成される県市長会は定期的に集り、市が抱える課題を持ち寄って県や国に要望する内容を定しています。

きょう山形市で開かれた県市長会総会には、13人の市長のほか、知事選後、初めて吉村知事が出席しきのう内示された県の新年度予算案を公表し、市長らにあいさつしました。
吉村知事「みなさんと一緒に知恵を出し合ってさまざまな分野でさらに連携を深めながら、県政の発展のために全力を尽くしていきたい」

今年度最後の総会となったきょうは、鶴岡市や寒河江市など4つの市から要望が出されました。
このうち、迅速に住民サービスを提供することを目指して来年度末までを目標に国が進めている地方自治体の基幹システムの標準化について、鶴岡市と寒河江市からは、移行にかかる経費や、運用費などの財政支援を求める声が上がりました。

そのほか、新規就農者の育成にかかわる予算の確保を求める声や、今回の大雪によって被害を受けた農業施設への支援の基準が曖昧なことから明確化を求める声が上がりました。

提出された議案はいずれも全会一致で可決され、県市長会では今後、要望書をまとめ、来月までに国や県に提出するということです。
