続いては気になる話題を深く掘り下げます「フカボリ」のコーナーです。
きょうのテーマはこちらです。「新型コロナと災害時の避難所」ですね。コロナ禍ですし、確かに気になる問題ですよね。そもそも避難所とはというのをちょっと見てみましょうか?
避難所とは「災害発生のおそれ」または「災害が発生」した場合に避難する施設です。
大まかに分けると、指定緊急避難場所ということで帰宅できることを前提に緊急で避難する場所。そしてもう1つは指定避難所ということで、帰宅できないときに一定期間過ごす場所、体育館などテレビでよく見ますよね。
この2つをまとめて避難所と呼ぶことが多いということでした。
今週の火曜日に山形県内を通過した台風14号、その時に県内の自治体でも避難所を開設したところがありました。
こちらご覧いただきましょう。
これ、山形市がホームページに掲載したものです。これホームページの画像ですね。はい。実はこの下の部分に注目していたちょっと小さいに見えないんですけど要するにこういうこと書いてあるよっていうのをここに抜粋しました。
台風14号の接近に備えた自主避難所開設のお知らせということで、新型コロナの感染者濃厚接触者には別の避難所を確保してますよということが書いてあるんですね。連絡してほしいと呼びかける。そういう掲載がされたんです。
これ山形市では初めて掲載したということでした。では、なぜ山形市は「通常の方と感染者とで違う場所を用意したのか」市の担当者の方にお話を伺いました。

山形市防災対策課 
齋藤芳和 係長
「自宅で療養している方とか濃厚接触者の方ってなりますと、やはり一般の方と一緒になってしまいますと、感染の拡大が広がってしまうことも考えられますので、やはり一般の方とは別なところに避難していただく。分けるというふうなことで対策をしたところでした」

ということなんですね。
山形市が別々に場所を用意した目的です。感染者の濃厚接触者を安全に保護避難させ、そしてもう1つは、それ以外の避難者の安全を確保するということで、双方の安心安全が必要だと判断したから、ということですね。
でも考えてみれば、感染症が蔓延してるときにはこれは絶対に必要なことですよね。
では、各自治体の対応はどうだったのか、今回の台風14号の対応を聞きました。
19日から20日にかけまして各自治体、避難所開設した自治体ご覧の通りです。山形市そして寒河江市、鶴岡市、朝日町、河北町ということで、この5つの市と町が避難所を開設しました。では、この5つの市と町の対応はどうだったのかということを聞きました。
この避難所を開設した5つの市と町は全て感染者などに別の場所を用意していたということがわかったんですね。
でも気になるのは、では感染者はもし感染していた場合避難したいというときにはどこに避難するのかですね。
改めて聞きました。

山形市防災対策課 
齋藤芳和 係長
「今回の台風におきましては、幸い相談等はありませんでした」
「今のところは公開する予定はございません。陽性者の方のプライバシーというのも守らなければなりませんので、できるだけですね、安全で安心して避難していただきたいという考えもありましたので、場所についてはちょっと非公開というようなことでさせていただきたいと思います」

どこに避難するかは非公表なんですね。山形市の場合は、公表しないということでした。ただ、「市の施設ですよ」ということを教えてくれました。
「公開しない理由は何ですか」と聞きました。そしたらこの2つ挙げてくださいました。
「感染者のまずはプライバシーを守りたい」ということ
そしてもう1つは、「周囲に不安を与える可能性があるので公開はしませんよ」ということでした。
でも公開しないことで結局どういうことかっていうと、感染者・濃厚接触者は安心して避難できるということに繋がりますよね。
それぞれの自治体どうなんですかということを確認しました。そしたら今回避難所を開設した自治体には感染者の避難者はなかったということがわかりました。

まとめです。新型コロナの感染者や濃厚接触者も当然、災害時には避難が必要になります。
これ、国からの通知があるそうでその国からの通知に自治体が従って用意をしているそうです。
ですから、避難が必要になった場合は感染者濃厚接触者の方は自治体に連絡を取って、どこに避難すればいいのか、きちっと指示を仰いでください。
そして感染していない方は、しっかりと感染者のことに理解を示して避難するようにしてほしいということでした。