今年7月の記録的な大雨で甚大な被害を受けた酒田市の荒瀬川流域(あらせがわりゅういき)の改良復旧工事について近隣住民への説明会が昨夜ひらかれました。
今年7月の記録的な大雨は県北部を中心に大きな被害をもたらしました。

そのうち酒田市では、24時間雨量が平年の1か月の雨量の約2倍となる400mmを超え、市内を流れる荒瀬川から水があふれ八幡地区では農地が冠水したり橋が壊れたりするなど甚大な被害を受けています。

昨夜開かれた住民説明会で県は被害前の形に戻す「原型復旧」では災害を防止することが難しいとして、国土交通省の指導を受けながら河川整備を行なう「改良復旧」を目指すと説明しました。

範囲は被害の大きかった荒瀬川の流域およそ13キロです。
県によりますと、住民からは工事の早期完了を求める声があがったものの、復旧の方針については反対の声はなかったということです。

きのうは川の氾濫で農地に被害を受けた住民も参加していて、住民からは来年の作付けに対する不安の声も聞かれました。
農業・齋藤信一さん「今は冬になったから水かさは少ないが春になったらこのままの状態だと二の舞になる。それまでに手ぐすねを引いてまってるんじゃなくて何でもいいから早くやってもらいたい」

農業・荒生道博さん「防災とは何か。災害を防ぐことであって避難することではない」

県では工事の2028年度の完了を目指していて、年明け以降に現地調査や入札・契約などに着手していくということです。







