国土交通省と最上川などの流域の市町村長らが会議を開き、今年7月の記録的な大雨による被害からの復旧や今後の大雨災害への対策について話し合いました。
この「緊急治水対策プロジェクト」は2020年に県内を襲った豪雨災害をきっかけに立ち上がったものです。
今年7月の記録的な大雨による被害を受け、今回からこのプロジェクトに戸沢村や酒田市が加わることになりました。

戸沢村では最上川の氾濫で甚大な被害を受けた蔵岡地区の集団移転の計画が進められています。

戸沢村・加藤文明村長「治水プロジェクトの中に戸沢村蔵岡地区の集団移転が明記されたことによって、地域の方々の要望でもある集団移転が大きく動く第一歩になるとうれしく思う」

集団移転の対象は69戸になり、村では住民に寄り添いながら協議を進め、高台への移転を進めていきたいとしています。
また、今回、国からは川の水位を下げるための掘削について説明がありました。
戸沢村や酒田市を中心に、最上川や酒田市の荒瀬川の川底を掘るなどすることで水が流れる面積を広くし、7月の大雨の際の最大水位から1メートルほど水位を下げる計画です。

国土交通省東北地方整備局 新庄河川事務所 畑井言介 副所長「流域治水としてはお互いに各地域でどういった負担をして安心して暮らせるかということを、相互理解することが一番大事。わかり合いながら進めていくことが一番大事」

今回のプロジェクトについては年内に予算を取り決め、対策は2029年度をめどに完了する予定です。








