■たったひとりの”工人(こうじん)”

阿部こけし店の3代目に当たる阿部進矢(あべ・しんや)さんは87歳。店から少し離れた工房で、今も作品を作り続けています。

伝統の"くりっとしてちょっと離れた目"が特徴の温海こけし。

それに阿部さんが創作した「帽子こけし」に「木地玩具」。

全国のこけしマニアの人気を集め、今も多くの注文が寄せられています。

元気な阿部さんですが、米寿が目前ということもあり、心配していたのが後継者問題です。3人の息子さんは継ぐ意思がなく、自分の代で途絶えると思っていたそうですが・・・。