よりエコに電力を発電することができる、木質燃料だけを使う新たなバイオマス発電所が山形県遊佐町に誕生し、今月2日から運転を開始しました。
この発電所は、東北電力などのグループ会社「鳥海南バイオマスパワー」が2021年7月から建設を進めてきたもので、今月2日から運用を開始しました。

県内のバイオマス発電所としては、最大規模となります。
すでに東北電力が運用しているバイオマス発電所は、石炭火力に木質燃料を1パーセントほど混ぜて発電しているもので、木質のみを燃料とするバイオマス発電事業は初めての取り組みです。

発電所の敷地面積はおよそ5ヘクタール。東南アジアから輸入した木質ぺレットを燃やし発電します。

1時間におよそ5万2900キロワットの電力を発電でき、年間で一般住宅11万世帯分に相当する電力を供給できるということです。
木質燃料のみの発電は、これまでのバイオマス発電よりもCO2の排出を抑えることができるなど、よりエコに電力を発電することが可能になります。

この電力は、固定価格買い取り制度に(FIT)に基づき、東北電力ネットワークが買い取ることになります。

鳥海南バイオマスパワー 齋藤充正 代表取締役社長「安定的な運転を通じて、電力の安定供給につとめるとともに、2050年、カーボンニュートラルの実現に寄与できるよう事業を進めてまいる所存でございます」

東北電力では、新潟県でも同じようなバイオマス発電所の運用を予定しているということです。
