7月の記録的な大雨による被害額は、県全体でおよそ923億円にのぼることが分かりました。
前の週の発表から10億円ほど増加していて、今後もさらに被害額が拡大する見込みです。
これは、県が今月11日までに把握できた被害をまとめ明らかになったものです。
それによりますと被害額は、農林水産業がおよそ140億円で、前回のまとめから5億円の増加。
商工関連はおよそ27億5000万円で、4億6000万円増加しました。

このほか、県や市町村が管理する河川、道路などの公共土木施設は755億円。
教育施設はおよそ5000万円などとなっています。
現在わかっている被害額の合計は、およそ923億円にのぼります。

詳しい被害内容は農林水産業でおよそ1万4000ヘクタールで、浸水や土砂の流入などが確認され、前回のまとめからおよそ2000ヘクタール増えました。
商工業関係では279社が建物の浸水被害などにあっています。

このほか建物への被害は19の市町村で2100棟確認されています。
県内で今なお避難生活を余儀なくされている人は121人で、自主避難所と二次避難所も含み、鮭川村15人、戸沢村70人、酒田市25人、遊佐町11人となっています。

県は現在も被害状況を調査中で、今後も被害額は拡大する見込みとしています。