たんぽぽくらぶ 代表・渡辺水晶さん「新庄養護学校の先生と話す機会があって、その中で小さい頃から障がいについての理解を深められたらいいねって話をしていたんですけど、どうやったら小さい子に障がいについて知ってもらえるのかなって」

そう悩んでいた時に、学校の授業で鮭川村の絵本作家、ラーワ―ちひろさんの講義を受け、絵本の可能性を知りました。

絵本作家 ラーワ―ちひろさん「こういう物語を作って子どもと一緒に読んだらコミュニケーションの役割になるんじゃないかなと思って(絵本を)作り始めたよという話をさせてもらって。やりたいことやりたいと思ったことがあったらその時に何でも挑戦してみたらいいんじゃないか、ちょっと無責任なことを言ったのに、じゃあやろうと多分思ってくれたのかなと思って」


メンバーは早速、ラーワ―さんに協力を依頼し、絵本作りの第一歩からアドバイスを受けてきました。


製作中の絵本は「ガラクタやまのひこうきさん」です。

様々な障がいがある動物たちが、故障して飛べなくなったうつの症状がある「ひこうきさん」を修理し、南の島に飛ばそうとする物語です。

たんぽぽくらぶ 新庄北3年 那須理子さん「いろんな国を旅したひこうきさんなんですけど、今ちょっと元気なくして飛べない状態になっていてボロボロです。うさぎさんとそのお友達たちはひこうきさんを直そうと頑張るんですけど・・・」

たんぽぽくらぶ 新庄北3年 青柳百恵さん「健常者も障がい者も笑い合っていけるようになって欲しいなって」   


動物たちが協力し合って、「ひこうきさん」の修理を行いますが、物語の結末は・・・・。

たんぽぽくらぶ 代表 新庄北3年 渡辺水晶さん「ひこうきさんは飛ばない結末になっています。私もうつの当事者としてみんなに応援の言葉をかけてもらったり協力してもらってもそれってすごく力にはなるけれど、それだけでうつが治ることっていうのはなくて、継続的な支援だったり居場所を作ってもらえることが一番ひこうきさんにとって大きな支えになるんじゃないかなと思って。みんなで話し合ってこの結末にしました」

メンバーの行動力には目を見張るものがあります。