相続税や贈与税の算定基準となることしの路線価が3日発表されました。富山駅前にシティホテルの開業が続いた富山市は上昇機運が高まる一方、魚津市では駅前が衰退して住宅地の需要も下落が続いています。
路線価とは、道路に面する1平方メートルあたりの土地の価格を算定したもので、金沢国税局はきょう、ことし1月1日時点の県内の路線価を公表しました。
記者:「こちら駅前広場通りは、路面電車の南北接続、そしてシティホテルの開業が相次ぎ、ことしも上昇となりました」
県内の路線価の最高地点となったのは、32年連続で富山市桜町1丁目の駅前広場通りで、価格は1平方メートルあたり51万円です。
ことしにかけ駅前に3つのホテルが開業したことに加え路面電車の南北接続による交通の利便性向上、新型コロナで停滞していた需要の回復をうけ、2年連続で上昇しました。
富山県不動産鑑定士協会 服部恵子会長:「上昇地点の根拠としては地域の変化というものがある。例えば再開発や区画整理事業、キーテナントキー施設となる施設の移転や新設により地域が変化する、そういったことで上昇傾向が生じている」

富山市では駅周辺の地価が上昇することでそのほかの地域に割安感が生じ、上昇の機運が広がっています。
一方、下落傾向なのが魚津市釈迦堂1丁目の駅前通りです。価格は前の年から2千円下がり1平方メートルあたり6万円で2年連続の下落です。
飲食店街やホテルが集まる一等地のはずですが…
記者:「魚津駅からほど近いこちらの旧8号沿いには商業施設が立ち並び、駅前からにぎわいが移っているんです」
近年、旧国道8号沿いなどにできた飲食店や量販店に人が流れ、駅前は衰退傾向にあるといいます。
富山県不動産鑑定士協会 服部恵子会長:「ファミリー世帯の需要が新興住宅地にシフトしていることから需要が弱く、地価は下落傾向。(郊外の)既存住宅地などは需要が特に弱く、地価の下落に歯止めがかからない状況」
このほか高岡市と砺波市の最高地点の価格は「横ばい」でした。

また、この路線価のもとになる地域ごとの住宅地「標準宅地」の平均変動率は0・1パーセント下がり、31年連続の下落となっています。

富山県不動産鑑定士協会 服部恵子会長:「大型施設の出店、コロナ禍からの回復、学校の新設、そういったところがプラス要因になっている。一方でマイナス要因としては未だ残るコロナ禍の影響、物価高もありますし、この強さがどうなるかが今後の見極めのポイントだと思う」











