トラブルが相次いでいるマイナンバーカード。制度への不信感を背景に全国で自主返納が急増しています。富山県内でも、4月から「自主返納」が32件あったことが分かりました。

チューリップテレビが富山県内の各自治体に確認したところ、国外転居やカード破損などの理由ではなく本人の希望に基づく自主返納の件数は富山市では、4月からきのうまでに12件ありすでに昨年度の14件に迫っています。

そのほか砺波市では6件、魚津市では4件、高岡市と射水市では3件、小矢部市では2件、氷見市と立山町では1件の自主返納が確認されていて、県内では合わせて32件にのぼります。

複数の自治体の担当者からは「トラブル続きで住民が運用に不信や不安を募らせている」といった声が聞かれました。

富山県保険医協会 土井野弘 事務局長:「まったく別人の情報がひも付けられていたというのが県内でも1件報告があった」

マイナカードのトラブルをめぐっては県保険医協会の調査で保険証として利用した際に県内の102の医療機関でトラブルがあったことが明らかになりました。

具体的なトラブルの内容は▼本人の情報が正しく反映されていなかったケースが最も多く72件▼機器の不具合によるものが40件▼マイナ保険証の不具合によるものが19件などとなっています。

富山県保険医協会 土井野弘 事務局長:「別人の情報が紐づけられていたこともありますので。そういう情報に基づいて仮に間違った投薬が行われるようなことがあれば、患者さんの健康や命にかかわる恐れがある」

一方、全国を対象にJNNが行った世論調査では健康保険証とマイナカードの一本化について「方針通りに進めるべき」が22パーセント、「廃止期限の延期」が40パーセント、「方針を撤回」が33パーセントなどとなっています。

また、政府の対応については「適切」とするが19パーセント、「適切ではない」が72パーセント、「答えない・わからない」が9パーセントでした。

政府は来年秋に紙の保険証を廃止し、マイナンバーカードに一体化する予定ですが制度への不信感が払しょくされなければ自主返納の動きは拡大する恐れがあります。