体操選手や、アイドルグループの姿を見て、「バク転をやってみたい!」と思ったことある人も、多いのではないでしょうか。そんな「バク転」に特化した教室が富山市にあります。体験してきました!

誰もが一度は憧れる、華麗なバク転。アイドルやヒーローみたいに、自分の特技にできたなら…。

そんな夢がかなう教室が富山市にあります。富山市総合体育館で毎週末行われているバク転教室。小学1年生から3、40代の大人まで、19人が在籍しています。

2回目の参加 井上愛さん(30代):「子どもがバク転をやりたいということで」

息子 井上英大くん(9):「お父さんができてて、お父さんに負けたくなかったから。(やってみてどう?)すごく難しい」

井上愛さん:「なかなか親と子が同じプログラム、同じメニューでできることってあまりないので、1回やったら楽しかったし、やってみようかなと思いました」

最年長は、御年60歳の美濃部(みのべ)さん。

最年長 美濃部雄人さん:「これから老化したらもうできないので、今しかないやろと思ってやろうと思いました。(Q:どうですかやってみて?)いや面白いですね。気持ちいいし、楽しいです」「(Q:ちなみにお仕事は?)市役所の副市長です。(Q:いま富山市の副市長!?)はい」

なんと、富山市の副市長も参加しているこのバク転教室。

指導しているのは、上坂颯(うえさか・そう)さんと伴隆徳(ばん・たかのり)さんとの2人です。

伴さんは3歳の頃から、上坂さんは9歳から体操を始め、高校時代にはインターハイや国体にも出場。大学でも体操部に所属している現役のアスリートです。教室を始めたきっかけは…。

伴隆徳さん:「教育実習の子たちが体育嫌いみたいな子がすごく多くて、バク転を通して、その体操競技というか、体を動かすことに興味をもっと持って欲しいなと思って」

上坂颯さん:「自分たちの強みを生かして、人のためになることできるし、自分たちも楽しいし」

2人は富山大学の3年生。スポーツ科学が専門の佐伯聡史准教授のもと、体操やバスケ、縄跳びなど、いろんな競技の効率のいい練習方法や指導法を研究しています。

ゼミの友人:「2人ともすごい面白いキャラクターをしてて、常に笑わしてくれる」

セミの友人:「自分だったらそういうこと(バク転教室)に踏み切ることできないなっていうのですごく尊敬している」

伴隆徳さん:「もうなんかにやけが止まんないです。笑」

教室開設へ、背中を押したのは、佐伯先生です。

富山大学教育学部 佐伯聡史准教准:「やっぱり自分の責任で教えるっていうことを経験できる機会ってのはそうないので。やり方の打ち合わせと、保険は私が知り合いがいたから、そこはお願いするよ、頼んであげるからって力を貸しましたけど、あとそのほかすべては全部2人でやている」

練習メニューや指導法に始まり、練習場所の確保や宣伝の仕方に至るまで、教室の運営を1から学んでいる2人。全員おそろいのTシャツで練習するというのも、2人のこだわりです。

上坂颯さん:「楽しませる、楽しくないとやらないかなってところが1番大きいのでそれがやっぱり大事」

初心者大歓迎!ということでわたくし、橋本も体験してみることに…。

まずは念入りにウォーミングアップです。腰の柔軟性を見るブリッジ。バク転の基本・壁倒立。これが、きつい。そして手押し車も。

すでにへとへとです。「1・2・3!」

徐々にバク転につながる練習へ。床をしっかり蹴って、後ろに飛ぶ感覚をつかみます。これに慣れたあとは補助器具の登場。

「ドングリと言ってこれに乗って転がってバク転ができる」

簡単そうに見えますが、天と地がひっくり返る一大事。

橋本アナ:「世界が反転しますね」

バク転は途中、逆立ちの状態を通過するんですが、私は腰が引けて、先に足がきてしまっています。何度も練習を重ねるとー。

橋本アナ:「おぉ!(いい感じ)何が起こったか分からない」

最後はトランポリンへ。

橋本アナ:「楽しい」

先生たちの補助つきで、いよいよバク転に挑戦です。

橋本アナ:「え!すごい!できました!?」

腰と足を持ってもらって、なんとかまわることができました。これまでよりもまわる速度が格段に早く、なにがなんだかの世界です。

橋本アナ:「よし!つかめてきた。楽しい」「ぜひ通ってできるようになりたい」

少し感覚をつかんだところで、終わりの時間となりました。

橋本アナ:「ありがとうございました」

伴隆徳さん:「本当に小学生だけじゃなくて、おじいちゃんおばあちゃんとかが、もう本当にみんなが楽しんで笑顔で体を動かしてもらえる施設にしていきたい施設というか環境にしていきたいなっていうふうには思ってます」

上坂颯さん:「バク転を通して、いろんなコミュニケーションとか楽しさっていうのを作っていけたらいいかなっていうふうに思っております」

憧れの「バク転」習得を目指して。たくさんの生徒とともに、2人の挑戦は続きます。