初の個展と写真集… 林さんの見つめる未来
この日、撮影を終えた林さんに案内してもらったのは、文京区で開催されていた自身初となる個展「何分後かに、シャロ―で」。

白いキャンバスのような会場には、林さんがこれまで積み上げてきた技術と繊細な心から生み出されたファインダー越しの世界が並びます。

フォトグラファー 林将平さん
「初めての個展というのが、すごく記念すべきものなので、かなり色んなコストと時間をかけて作った大事な展示ですね」
キャプションを見ながら順に写真を見ていくというユニークな展示で林さんが心に感じた「痛み」を写真を通して和らげ、「希望」を見つけていく過程を物語にしたといいます。

会場には林さんの作品を見ようと、多くの人が訪れました。
来場客「言葉と写真をリンクしてみることがあまりなかったので、不思議な体験でありつつ、すごく良い空間でした」

来場客「林さんが働いていたスタジオの後輩です。ここまで先輩がやっているから、自分もやらなきゃいけないなと思う」

今回の個展では、初めての写真集も制作。
林さんの創作活動は、小説からも影響を受けています。

フォトグラファー 林将平さん
「こういう痛みを描き出したものとして、中村文則さんのデビュー作の『銃』という作品があるんですけれど、あと、『遮光』という作品があって、この2つはすごく影響を受けていて、暗いところとすごく向き合おうとしている作品。僕の今回の個展ともリンクするような部分があるかなと」
独立から2年、着実に自分の世界観を形にしてきた林さん。

嘉藤アナ「フォトグラファーとして目指す像、成し遂げたいことはありますか?」
フォトグラファー 林将平さん
「今は雑誌やWEBの媒体が多かったりするのですが、企業の広告とか、より多くの人に影響を与えるような仕事をしたいなと。自分が例えば小説とかで受けてきたような『この感覚分かる』みたいなのを、写真を通じて見ている人たちに共有できるところが増えるようなフォトグラファーになれればなと思っています」

富山にルーツを持つ林さん、これからの活躍にも注目です。










