SNSを通じて知り合った女性を名乗る人物から、飲食店の予約業務を手伝うよう持ちかけられ、60代男性が約126万円をだまし取られていたことが24日分かりました。

高岡警察署によりますと、被害に遭ったのは高岡市在住の60代の男性です。60代の男性は今年5月14日、自身のFacebookに女性名のアカウントから友達申請を受け、メッセージのやり取りを始めました。

相手は「私の仕事は飲食店の予約業務で、毎日、店の予約をするだけでお金がもらえている」「いまレストランの宣伝をしているから手伝ってほしい」と60代男性に依頼しました。

60代男性は相手への親近感から力になりたいと思い、仕事を手伝うことに同意して、女性からは「飲食店情報サイトで予約タスクをこなすこと。予約タスクとは、飲食店の予約をすること」と説明を受け「予約費用の支払いが完了すると、報酬を送ってくれる」と言われたといいます。

60代男性は送られてきたURLにアクセスして会員登録し、指示通りに予約タスクを行ったところ、実際に自分の口座に報酬が振り込まれました。

その後も予約タスクを続けていましたが、女性から「予約タスクのために必要なお金の振り込み」を求められるようになりました。女性は「100%戻ってくるから。私が保証するから安心して」と言い、男性は5月23日から28日までの間に、金融機関のATMから指定された口座に6回にわたり合計125万8,000円を振り込みました。

さらに振り込みを指示されたため、男性が返金を求めたところ、相手と連絡が取れなくなり、家族に相談したところ詐欺を疑われ、警察に相談して被害に気づいたということです。

警察は、SNSやマッチングアプリ等を通じて親密に連絡を取り合っていても、一度も会ったことのない人からお金の話をされたり、現金振り込みや投資を求められたりした場合は、詐欺を疑い、家族や警察に相談するよう呼びかけています。