県立高校の再編をめぐり、富山県の新田知事は14日の検討会議で、再編のスタートが2029年度と1年後ろ倒しになる見通しを示しました。

5回目の開催となった、新時代とやまハイスクール構想検討会議。
県立高校の再編を巡り県は、現在34ある県立高校を2038年度まで段階的に20校へ再編し、富山市内の県有地に大規模校を新築するなどの素案をことし8月にとりまとめ、10月中にも実施方針を決定する予定でした。

14日の会議では、県が再編対象となる学校数のほか、大規模校の整備方法などあわせて4つの論点を提示。

9月議会での議論も踏まえ、再編のスケジュールについては2026年4月に入学する受験生への配慮が必要とし、再編のスタートを2029年度にすることも考えられるとしました。

出席した委員からは高校再編の進め方について「実施内容を早めに決め、中学生に知らせるべき」といった意見や「長期のビジョンだけでなく、短期的にどんな学校をつくっていくのか議論するのが大事である」といった意見が出ました。


こうした意見を受けて新田知事は。
新田知事「丁寧に丁寧にというのが今回の教育に関する議論の合言葉のようなものです」「年明けごろまでには実施方針をとりまとめたいと考えます。となりますと、第1期校の設置時期は、令和11年度(2029年度)とする方向と考えています」

再編のスタートを事実上1年後ろ倒しにする見通しを明らかにしました。
県は、今後の進め方について次回の総合教育会議で議論したいとしています。
