“くすりの富山” の業界情報を発信してきた「薬日新聞社」と、関係会社の「富山県市町村新聞社」の2社が10月2日、富山地方裁判所より破産手続きの開始決定を受けていたことが14日、帝国データバンクの調べでわかりました。両社の負債総額は約7000万円に上ります。
薬日新聞社は1947年(昭和22年)4月に創業し、1954年(昭和49年)12月に法人改組された新聞業者です。富山県内を商圏として売薬さん、いわゆる配置薬業界向けの専門誌を発刊していましたが売上は徐々に減少、 2024年11月期の年売上高は約2300万円にまで落ち込んでいました。


一方「富山県市町村新聞社」は1953年(昭和28年)に創業、 2006年(平成18年)5月に法人改組された新聞・出版業者です。
富山県内市町村向けの地域情報誌を発刊していましたが、こちらも売上が減少し、2022年3月期の年売上高は約4500万円となっていました。
両社とも売上の回復が見込めない状況で資金繰りがひっ迫し、決済難に陥るなど厳しい経営状態が続いた結果、事業継続を断念するに至りました。