富山県立中央病院で50代の男性が脳死判定を受け、臓器提供を行っていたことが分かりました。脳死判定による臓器提供は県内5例目です。

日本臓器移植ネットワークは県立中央病院で脳出血の50代の男性が臓器移植法に基づく脳死判定を受け、臓器提供を行ったと発表しました。

男性は今月6日に1回目、7日に2回目の脳死判定が行われ、きのう臓器を摘出。心臓、肺、肝臓、腎臓を5人に提供しました。

心臓は九州大学病院で30代男性に、肺と肝臓は東大医学部付属病院で50代男性と60代女性に腎臓は県立中央病院で40代男性と50代男性にそれぞれ移植されました。

男性は臓器提供の意思を示す書面を持っていませんでしたが、家族が承諾したということです。

2010年の改正臓器移植法施行で本人の意思が不明でも家族の同意があれば脳死での臓器提供が可能となりました。

県によりますと脳死判定による臓器提供は県内5例目です。