能登半島地震で液状化の被害を受けた射水市港町で、再発防止の工法として検討されている「地下水位低下工法」の実証実験に向けた本格工事が11日始まっています。

「地下水位低下工法」は道路の下に集水管を設置して一帯の水位を下げ、地盤の強度を高める工法です。

この日は、直径2メートルの縦穴を深さ5メートルまで掘削し、コンクリートを流し込むなど集水管を通す前段階の作業が行われました。

港町では周辺道路の地下に、長さおよそ40メートルの集水管をL字型に埋め、その上に住宅に相当する重さ30トンの鉄板を敷き、地盤沈下や地下水の低下の状況を調べます。

工事は11月末まで続き、実証実験は12月から来年5月末までの予定です。

実証実験で効果が確認できれば、地元住民の理解を得たうえで、2026年度に本工事に着手します。