息子を装う男から「オレ、オレ、仕事で富山の喫茶店にいる」などと語り始める電話があり、80代の女性が現金120万円をだまし取られる特殊詐欺被害に遭っていたことが11日わかりました。
富山西警察署によりますと、8月28日、富山市内に住む80代の女性宅の固定電話に「オレ、オレ」と息子を装った男から電話がありました。
男は「今、仕事で富山の喫茶店にいるが、トイレに行っている間に財布や携帯電話、仕事で使う書類が入った鞄が盗まれてしまった」などと話しました。
その後、喫茶店の従業員を名乗る人物から電話があり、80代女性の名前や住所などを尋ねられました。
しばらくして再び息子を装った男から電話があり、「鞄が見つかり書類は盗まれていなかったが、財布と携帯電話がなくなっていた」「この件で取引先への迷惑料としてお金を支払わなければいけない。お金は会社の上司や上司のお母さんから協力を得て借りることになったが、家でお金を用意できないか」などと言われました。
80代女性が現金120万円を用意すると、再び電話があり「仕事で行けなくなったので、代わりに上司の息子が行く」と告げられました。指定された場所に向かった女性は、近づいてきた男に120万円を手渡しました。
