戦後に開業した富山県砺波市の北陸最古のウイスキー蒸留施設「三郎丸蒸留所」など県内4件の建造物が新たに国の登録有形文化財に指定されることになりました。

21日に開かれた国の文化審議会で、国の登録有形文化財に指定されることになったのは富山県内の4件の建造物です。
このうち砺波市では1862年創業した若鶴酒造の土蔵造りの「若鶴酒造大正蔵」や「三郎丸蒸留所」など3件が指定されます。
「三郎丸蒸留所」は昭和前期に建てられた工場を1954年に移築した北陸最古のウイスキー蒸留施設です。
工場建築らしい三角形を基本に構成する構造などが特徴です。
最近はアニメ映画のモデルとなるなど年間3万人が訪れる観光スポットです。
国の登録有形財への指定を受けて、若鶴酒造の稲垣貴彦社長は――

若鶴酒造 稲垣貴彦 社長
「維持管理、さらに多くの方々にとってより価値になるようなものを付帯。設備等、駐車場もそのひとつですけれど、発展させていきたいなと」

このほか、富山市金屋にある県東部で数少ないアズマダチ建築の農家住宅「吉村家住宅主屋」も選ばれています。