自民党の田畑裕明衆議院議員が不適切な党員登録をしていた問題で、会社の従業員を無断で党員登録された男性に県連が謝罪です。男性は田畑議員の支援者で、県連の宮本光明幹事長がおととい電話で謝罪し、田畑議員の手に渡った従業員名簿の破棄などを約束しました。

自民党県連 宮本光明幹事長
「県連の党員の扱いの中で、大変不適切なことがあって、御社、ご本人さんに大変ご迷惑をかけて申し訳なかったというふうに申し上げました」

自民党県連の宮本光明幹事長。8日、田畑議員側に会社の従業員を無断で党員登録された男性に電話で謝罪しました。

田畑議員は11月29日の会見で、党員の無断または架空登録は2つの企業と個人合わせて262人あったと説明。党員登録は親族が行い、党費はその親族と父親が払っていたとし、自らの関与は否定しました。

男性は無断、架空登録が最も多かった企業に勤める田畑議員の支援者で、10年ほど前、田畑議員に頼まれて従業員名簿を渡したと言います。

宮本幹事長は田畑議員が持つ名簿を県連で削除することや、無断または架空登録された人に宛てて総裁選の投票用紙などが届かないようにすることを約束しました。

自民党県連 宮本光明幹事長
「面談をしておわびをしたいなと思っていたのですが、ご本人さんはこれでけっこうですと。これ以上県連の皆さんに何か申し上げる気持ちはありませんのでとおっしゃったので、面談はしておりません」

自民党県連では12日の常任総務会で田畑議員の処遇を決める方針で、支援者の男性は「議員辞職や離党を含め、有権者へけじめを示すような毅然とした判断を下してほしい」とコメントしています。

宮本幹事長「厳しい処分を求める声も多数伺っていることも事実であります。(支援者)ご本人さんのことも含めて的確な処置を取りたいと。この思いは持っております」