党員の無断・架空登録

1つ目は党員の無断・架空登録です。

音声データからは田畑議員が支援企業の従業員名簿をもとに本人に無断で党員登録を行い、架空の家族名義でも党員を登録した疑いが浮上しています。

会見では企業A社は206人、B社は33人、個人は23人が不適切な登録だったとし、A社については実在しない架空の人物も含まれるとしました。

音声データに出てくる支援者が勤める企業はA社で、このA社に個別の聞き取りは行っていないとし、実在と架空の内訳は確認できなかったとしています。

田畑議員によると、支援者である親族は2015年、A社から入党者を募り、その党費を自らが支払うと申し出たということです。

田畑事務所ではこの親族から入党申込書や党費を預かり、事務所担当者が富山市連に届け出ていたため、不正に気づけなかったとしています。

自民党 田畑裕明議員
「私はその親族の方から入党申込書の経緯について詳細を聞いていませんでしたので、今般A社の関係者として党員登録されている方につきまして、入党意思がなく、さらには実在しない方が含まれているということには思いが至らなかったわけでございます」

B社については秘書が従業員名簿の提供依頼をし、入党申込書は田畑事務所で作成したほか、個人として登録した分については入党の経緯が判明しなかったとしました。

A社、B社、個人のいずれの党費も親族が負担していて、2020年に親族が亡くなってからは田畑議員の父親が党費の支払いを引き継いだということです。

毛田千代丸キャスター
「親族の方がですね。党費を支払っていたことにするという旨の発言があって、親族も亡くなっておられるので、経過はわからないんだという発言が音声データの中でありました。今の説明だと、あまりにもちょっと都合が良すぎる気もするんですけども、本当に真実を語っていらっしゃるんでしょうか」

自民党 田畑裕明議員
「はい。真実を申し上げております」
毛田千代丸キャスター
「そのご親族の方亡くなっておられるので、真偽を確かめようがないわけですね。何か客観的な証拠というか物証みたいなものがあれば示していただきたい」
自民党 田畑裕明議員
「特段ございませんが、調査におきまして、冒頭申し上げました第三者の専門家の調査を受けまして、そこも含めて今お答えをさせていただいてるということで、ご理解いただきたいと思います」

田畑議員は親族が党員登録などを行っていた経緯について第三者を含めた調査結果であると述べ、客観的な証拠は示しませんでした。